美咲~初恋~

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科学博物館に入ってから2人は真っ先に化石エリアに行き化石の話しで盛り上がった。 「いやー楽しかった でも美咲があんなに化石好きだとは知らなかったよ」 「恥ずかしくてみんなには言ってなかったんだけどね そろそろお昼にしようか」 時計はもう2時を回っていた。 科学博物館を出て近くの公園のベンチに座り遅いお昼にした。 「がんばってお弁当作ってきたんだ。 初めて作ったからあんまり自信ないけど」 そう言いそっと出されたお弁当には、いびつな形のおにぎりとたこさんウィンナーとポテトサラダ 「全部美咲が作ったの? すっごい美味しそうだよ」 おにぎりの中に昆布が入っていて、ウィンナーは少ししょっぱかったが、心がこもったお弁当だった。 「美味しかった。 毎日美咲の手作り弁当食べたいな」 「気にってくれてよかった。 ならこれから毎日お弁当作ってあげるよ」 なんだかいい雰囲気だ。 ポケット内の携帯が鳴った。 『メール受信:布部』 こんな時に布部かよ 『件名:美咲ちゃんとは順調? 本文:明日洋ちゃんも、美咲ちゃんも空いてる? よかったらダブルデートしない?』 「布部君からメール?」 「うん、 美咲明日予定とかある?なんか布部がダブルデートしよう言ってるんだけど」 「明日?」 美咲はバックから手帳を出した。 「明日は空いてるから大丈夫だよ」 「わかった。 そう布部に伝えるわ」 『送り先:布部 件名:無題 本文:明日美咲も俺も空いてるから大丈夫だよ』 布部の特技メール早撃ち 送ったと思ったらすぐに帰ってきた。 『件名:無題 本文:よかった ちょうどナンジャタウンのチケット貰ったんだよね 明日池袋に10時ね』 「明日池袋に10時だって さてもう一回博物館行きますか?」 「うん 次は隕石エリア行こうね」 17時まで科学博物館を満喫し俺は美咲を家まで送った。
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