美咲~初恋~

18/28

2人が本棚に入れています
本棚に追加
/71ページ
今日はしっかり10時ぴったりについた。 「駅を降りたはいいがどこ行けばいいんだ?」 『送り先:布部 件名:無題 本文:今ついたんだけど、どこに行けばいい?』 「昨日ちゃんと聞いとけばよかった。 美咲はもう着いたのかな?」 『着信:布部』 「もしもし?」 「何してんだよ!もうみんな着いてんぞ」 いつも以上にテンションの高い布部の声が若干腹が立つ 「ごめんごめん。 んでどこいけばいい?」 「イケブクロウに着て」 イケブクロウは駅地下にあるフクロウの銅像だ。 「わかった」 これ以上布部を待たすとちょっと面倒だから小走りに待ち合わせ場所に向かった。 イケブクロウが見え始めたと同時に布部の姿が見えた。 「布部の横にいるのは美咲か、その横にいるのは、、、、 まさみ!?」 「洋ちゃんおせーよ」 「洋一君おはよう」 「どーも」 一斉に発せられた言葉 「おはよう」 これで全ての返事を済ませた。 「洋ちゃん紹介するよ 彼女のまさみです。」 「はじめまして まさみです。」 二人ともにたにたしながらわざとらしい自己紹介 もしも手元に刃物があったら速攻刺している。 「なんだ布部、まさみと付き合ってたんだ。」 「そうそう ってか知らなかったの洋ちゃんだけだよ」 知らなかったって教えてくれなかったんだろ 「美咲もしってたの?」 「まぁね 2人が付き合い始めた時まさみから聞いたんだ」 美咲とまさみは確かに仲がよかった。 「ささ洋ちゃん早く行こうか」 まだみんなのテンションについて行けないまま、ナンジャタウンに向かった。 先頭を布部のカップルが歩き その後ろを俺たちが歩く 恥ずかしく、手はつなげなかったが、美咲は俺の洋服の裾をつかんでいた。
/71ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加