美咲~初恋~

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土、日のデート続きで疲れが取れぬまま朝を迎えた。 コンビニで漫画雑誌を買い、美咲と待ち合わせている駅に向かった。 「おはよう 今日は遅れないで来れたね」 「まぁね」 今日の美咲は全身から幸せオーラを発してる。 学校までの間珍しく美咲が喋っていた。 いつもなら俺が話しているのだが、俺の話す隙間もなく話し続けていた。 洋一は睡魔に負け、合間の休み時間に美咲に起こされ、怒られながら、午前の授業が終わり昼になった。 「洋一君ずっと寝てたけど家で寝てないの?」 「いや寝てるよ」 「ふ~ん はいっこれお弁当」 美咲はスクールバックとは別の袋から少し大きめのお弁当箱を出してきた。 「ありがとう 随分大きい弁当箱だね」 「うん 昔お父さんが使っていたのだから」 「そうなんだ」 向こうの父が知っていない事を心から願った。 「ごちそうさま 美味しかったよ」
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