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「二度とカッコつけて絶叫系は乗らないぞ」
「ん?洋一君なんか言った?」
「いやなんでも」
一日遊園地を満喫し、夜景が綺麗な赤レンガ近くのベンチで2人はいた。
「今日は楽しかったね
洋一君絶叫系苦手なのに付き合ってくれてありがとう」
「えっバレてたの?」
「もちろん
あんなに緊張しながら乗ってたら普通わかるよ」
「やっぱり」
「でも嬉しかった。
ありがとう」
「美咲が楽しんでもらえたなら良かったよ。
なぁ美咲ちょっと話があるんだけど」
「なに?」
今聞こう
クリスマスは充分楽しんだ。
今、美咲の気持ちが聞きたい。
「あのさ、まさみから聞いたんだけど、なんか悩み事とかあるんじゃないか?」
ストレートに聞いてみた。下手に聞いても意味がないと思った。
「うん
実はね洋一君と別れようかと思って」
「別れたい?」
「自分勝手な話だけど、来年から2年生でしょ?
私行きたい大学があるんだけどそこが少し難しくて、その大学に行きたいなら死ぬ気で勉強しないとダメだって予備校の先生に言われちゃって
そうなると洋一君とはデート出来なくなるし、勉強に集中しようと思って」
「そっか」
「ごめんね勝手な話だとは思ってるし、洋一君の気持ちもあるから絶対にとは言わない
洋一君が別れたくないって言うなら別れない
だから
その。。。。」
美咲は言葉に詰まった。
目に涙をためていた。
「わかった、別れよう。」
「洋一君いいの?」
「うん
美咲が行きたい大学の為にこれからがんばるんだろ
その邪魔はできないよ」
「ごめん
ありがとう」
「いいよ」
「洋一君、私が大学に受かってもしもまだ私の事が好きだったらまた、、、、」
「それはないな
美咲が大学に入ったらそこで新しい人探しな
じゃぁ帰ろうか」
俺は美咲を家まで送った。
送っている間美咲からはすすり泣きが聞こえた。
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