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入学式から3ヶ月
季節は夏に差し掛かっていた。
あれから美咲とはこまめにメールしている。
「やっと1日終わったー」
洋一は眠い目をこすり、背伸びをしながら軽くつぶやいた。
「洋一くん今日もずっと寝てただけじゃん」
美咲がニラミながら言ってきた。
「バッチリ睡眠学習ってやつだよ。」
そんな感じで学校から開放された。
学校の門にいつものように友達の布部がいた。
「洋ちゃん遅いよ~」
「ごめん先生の話長くて」
友達の布部とは入学式から1ヶ月後の研修合宿で出会った。
帰りの電車が同じとあって一緒に帰っている。
「洋ちゃん今日予定ある?」
「別にないけど」
「ならマックでだべるべ」
いつも学校近くのマクドナルドで喋るって帰るのが2人の定番になっていた。
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