48人が本棚に入れています
本棚に追加
「まあこの話はまた今度にしよっか。」
まだこの話は早いと考えたのか、真琴は話を変える。
「今度は君のことを聞かせてもらうよ。名前、年齢、霊力のこと、戦闘経験…」
「ああ。名前は村上和哉。歳は20、戦うようになったのは最近からだな。この前のヘル…何とかがたぶん3回目くらい。それまでは襲われてもとりあえず逃げてたからな…。」
「まあ逃げるのが普通なら正しいんだけどね。で、霊力の発現はいつから?」
「ん、霊力っていうのがいまいち何なのかよく分からない。」
「あー…霊力っていうのは、何て言えばいいんだろ…心、精神から発する力、魂のエネルギー…霊力を持ってないと霊体は認知できないから、幽霊とか妖怪とか、この前の神獣もそもそも認識すらできないの。」
「よく分かった。いわゆる霊感がある、っていうのもつまりは霊力を持ってるってことか。だったら昔っからだな。小さい頃から妙なものとか見えてたから…。」
和哉は実体験があるだけにすんなりと理解できた。
「そっか。普通人間は霊力を持ってないんだけど、君みたい霊力を持つ人間は霊能者って呼ばれてる。霊能者たちは仲間を集めて、霊能者連盟っていう一つの組織を立ち上げて精霊と手を結んでるの。」
最初のコメントを投稿しよう!