運命の再会

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会社に到着した私は、早速入社式会場へと向かった。 私が就職した会社は、みんながうらやむ大手一流企業。 自分でもよく内定がもらえたって今でも信じられないくらい。 でも今日こうしてここに立っているってことは間違いなさそうよね。 新入社員の列に並んでいると、脳裏に内定をもらった日の光景がふと蘇った。 私自身以上に、驚いていた両親。 その驚きようといったら、私など比ではなかった。 特に母親は、泣いて喜んでいたっけ。 でも、両親を驚かせたのはこの時だけではなかった。 結構名前の通った高校に合格した時と、結構有名な大学に合格した時。 でもそれ以上だったかな、ここの会社に就職が決まった時は。 それもその筈、そんなに勉強ができる方じゃなかった私。 大学受験の時はかなりの努力をしたつもり。 勉強なんて全然好きじゃなかったけど、これにはいろいろと深い事情がありまして・・・・。 結局は罪滅ぼしっていうか、自分の暗い過去を払拭したかったから、ってことかな。 まあ自分でもかなり気合い入れて頑張った訳だし、その努力が報われたってことだよね。
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