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重いノート達を抱え、やっと英語研究室の前に着いて、ドアを開けようとすれば、ドア窓からおおの先生がいるのが見えた。
そういえば仲が良いってあいばさんが言ってたなぁ。
「失礼しまーす。」
ドアをガラガラと開けて足を踏み入れてドアを閉めれば、煙草を吸っている先生が俺のほうを見て、ふにゃりと笑った。
するとまだ吸い始めの煙草を灰皿にじりじりと押し付けて、何故か女の人の叫び声が聞こえてきた。
「ひゃ、ぁっ!せんせ、駄目ぇ、駄目ぇっ!ふぁっ!」
ホワイトボードで隠れて見えなかったのだけれど、足を進めてみればおおの先生が保健室の先生を抱いているのが見えた。
「あ、」
生々しすぎて訳が分からず、それでもしっかりと目に焼き付いている光景から、まずいところに出くわしてしまったと思い。あまりの衝撃でノートを床に落としてしまうと、先生はまたくすりと笑った。
え、何、本気で訳わかんねえ。
ぐるぐると頭の中で色々考えてると、
「何やってんの。」
と、しょうちゃんの冷え切った低い声が聞こえてきた。
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