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「しょ、」 緊張のせいか、恥ずかしさのせいか。からからに乾ききった喉から声を絞り出す。 「こんなところでなんて言語道断ですよおおの先生。」 そう言っては、顔が熱くなっている俺の手をしょうちゃんがぐいっと引っ張って、俺はしょうちゃんの胸の中にすっぽりと収まった。 それでもおおの先生は行為を続けようとするので、俺はしょうちゃんに手を引かれて研究室を出た。 するとしょうちゃんは俺の肩をぎゅっと抱いて、 「そんな顔すんな」 と言うもんだから、思わず 「え?」 と聞き返せば、 「顔真っ赤」 と俺の頭をぽんっと叩いた。 .
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