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何か言われるのかな、怒られちゃったりするのかな、おおの先生となんて今まで一度も話したことないのに一体何を聞かれるんだろう。挨拶ぐらいしかしたことないのに。 おおの先生の足元を見つめながらそんなことを考えていれば、 「そんな緊張すんなよぉ~」 と、上から優しい声が降ってきたから顔を上げると、おおの先生は生徒相談室のドアを開けてこちらを振り向いていた。 「ほら入って」 おおの先生にそう促されて、室内に足を踏み入れると、窓には別棟から見えないようにブラインドがしてあるのが目に入る。 こんなとこあるんだ、ふうん。 「座っていーよ」 おおの先生に頭をぽんっと叩かれてビクッとしてしまった。するとおおの先生はくすっと笑って冷蔵庫からお茶を取り出した。 「お茶でいい?」 「あー、はい。」 ていうか此処学校っしょ、お茶とか何なのこの人。 ソファーにぼすっと音を立てて座ると、おおの先生はくすくす笑ってお茶をテーブルの上に置いた。 「どうも。で、何すか?」 差し出されたお茶を手に取りぐいっと飲んでそう尋ねると、おおの先生はまたふにゃりと笑って。 「別に?」 そう答えた。 え、別にって。じゃあ何で呼んだのさ、なんて思ったけど何だか面倒臭くなって口を閉ざし、ブラインドの方に目をやった。 ブラインドの向こうの窓は開いていて、風が入ってくる。何だかそれが心地よい。もうすぐ夏だもんなぁ。 額に滲む汗を拭って、おおの先生に目をやると、 「もう体調は大丈夫なの?」 と、またにっこり微笑まれた。 .
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