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い
「I hope so.I らびゅっ、」
「せんせー、何言ってんのかわかりませーん。」
「じゅんじゅんうるさいっ!」
あいば先生は英語担当なくせに、よく噛む。授業はとても分かりやすいんだけど、唯一の悪い点は彼の噛み癖。ちなみに彼が噛むと俺の隣にいるじゅんくんが茶々を入れる。
いつもと変わんないな、そんな風に思っていると、じゅんくんがにやりと笑って俺を見た。
「なぁ、前から気になってたんだけどさ、」
「何?」
「かずってしょうくんと付き合ってんの?」
「っはぁ!?」
じゅんくんの唐突で意味不明な質問に心底驚けば、彼は吹き出して。
「んな驚かなくてもさ、だってかずとしょうくんってスゲェ仲良いじゃん、放課後も一緒にいるみたいだし?」
「付き合ってねぇよ!」
小声で叫べば、じゅんくんはまた口端を上げて笑って、
「そうやって否定してるとこがまた怪しいんだよね、此処男子だけだしさ。」
ニヤニヤと笑って話すじゅんくんが悪魔に見える。
本当に、そんなんじゃないのに。
諦めて再び黒板を見れば、じゅんくんはまだくすくすと笑っていて、
「そこっ!うるさぁ~~~いっ!……あぁぁっ!!」
結局は何故かあいばさんに怒られて、運良くチャイムが鳴って、またじゅんくんがニタニタと笑っていた。
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