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あ
「あ~だりぃ…」
なんか、頭が、体が、重い。
別にぶつけたわけでも、殴られたわけでもないんだけれど。やっぱり普段からゲームをやりすぎているせいなのだろうか。
とにかく重い。重だるい。今までにあまり経験したことのない、独特なだるさ。人間って体がだるくなると、こうも動けなくなるものなのだろうか。
「…は~」
とりあえずこのだるさをどうにかしようと保健室に来たら、先生がすんなりと“横になる?”と言ってくれたから。その言葉に甘えて横になったはいいけれど、結局一睡も出来なかった。
だから教室に戻ろうと思ったんだけど、先生がどこかに行ってしまったため戻るにも戻れないし。
「…っしょ、」
カーテンを少しだけ空けて、目を凝らして掛け時計を見ると、2時半を指していた。
あ、もうすぐ授業終わっちゃう。
「んでね~っ、」
ベッドから体を起こして立ち上がろうとしたところに誰かが保健室に入ってきた。別にそのまま出ればよかったんだろうけれど、思わず隠れてしまった。
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