母の日

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遥か彼方に届いてほしい。 限りなく儚い想い。 ゆっくりとゆっくり眼を閉じて真っ暗な独りの世界のはずなのに。 まだ見た事もない母の姿を見る為に今日も楽しく眠ろう。 一度だけ夢で見た笑顔を鏡で面影を探した。 どうして私にはあんなに温かく笑えないのだろう。 誰かに聞いた事があるけどママの手はとても優しくてとても強いんだって。 生まれた瞬間は見ているはずなのに頭の何処を探しても見つからない。 こんなに求めているのにどうして許せないのだろう。 ずっと降り止まない雨の中を裸足で走っている感じ。 時々転んで泥だらけでも雨でなんとかなっていた。
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