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その多くは既に地球を離れているが、今でも生きている、あるいは系譜を繋げているものもいる。彼らは土着の精霊や神よりもずっとずっと古い起源を持つため、多少の加護ではどうしようもならない。キリスト教などメジャーな宗教の神秘も通用しない化け物達だ。
とはいえ多くは人間の治める地球に興味を見せず、深き闇の中や森の奥、海の底で細々と暮らしている。人間がいくら研究しようと鳥の価値観が分からないように、彼らには彼らの興味がある。交わらない分には何の問題もないのだが……
中には積極的に人間――いや、生きとし生ける全てのモノに危害を加えようとする存在もいる。それがナイアルラトホテップと呼ばれる、混沌の眷属達だ。わずかな闇、人の不安から受肉するそれらは常に人を害し、滅ぼそうとしてくる。
そんなナイアルラトホテップを倒すために脈々と受け継がれている力の一つが、ビバルディだった。
ナイアルラトホテップの眷属を見つけたならば即座に打ち倒すべし。それを柱としてビバルディは力を受け継いできた。最初は弱々しかった木の芽も、勝利の代までくれば大木となっている。
代償として眷属を見かけると倒す事を優先してしまい、一種狂戦士のような状態になるのだが、まあ仕方ない、のかもしれない。
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