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この乱世を生き抜く為には、まずは自分の領土を増やす必要があると言われた。
亡き父、参岳(ｻﾝｶﾞｸ)の言葉だ。
武将の娘になった以上、君主になる運命は約束されていた。
父が死んでから、洛陽は"最も栄える町"から"儚い都"へと変貌した。
武将達は野を下り、新たな國を作り上げる者が続出。
君主がいなくなった今、洛陽に明るい未来は想像出来なかった。
私が立ち上げた洛陽軍は、まだまだ兵力も低い。
施設はとても充実しているが、まだまだ町の栄え方も良いとは言えない。
まずは…
「侵攻戦。だな」
背後から繚乱が言った。
相変わらず考えている事を当てる奴だと思った。
「あぁ…。そうだな。」
今日が終われば月が変わる。
「今宵の月は寂しそうだな」
そう言った輝愛を繚乱は静かに見つめていた。
そして、夜が明ける。
*
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