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私の親友であり、大切な存在である志穂とは高校生の時に出会った。学校が力を入れていた体育会系とは両極の文科系で、更に一番影が薄い(もう無名に近かった)文芸部。私以外に部員はいない。先輩達は既に卒業していたし、同級生は活動内容どころか存在すら知らないのが当たり前で。新入生の私達の下に下級生は当然いない。入学式すぐに開かれたオリエンテーションでも、顧問の先生が簡単に説明したぐらいだったからほとんどの生徒の印象に残らなかったのも仕方なかった。
しかし、何事にも例外がある。それが私。松原千代子だった。
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