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トラックに荷物を積んでいる彼の両親と、アヤを交互に見る私
『あ…あのね、ユタちゃん…』
引っ越しの事をずっと黙っていたからだろう
気まずそうに話し出すアヤを、私はギロリと睨んだ
すると、驚いた様にアヤは目を見開いた
泣くもんか
こんな奴のために泣くもんかと、私は俯く
『ユタちゃ……『っ『ぁがっ!!』
心配そうな声音のアヤに、私は
ガッッと顔を上げた
すると、そのせいで私の後頭部が当たったのか、
アヤは涙目になりながらあごを押さえていた
『…フンッ!!私に黙っていたバツよ!!』
『そ…そうだねっ。ごめん×02』
あははと笑うアヤ
だけど今は笑う所じゃない、と私の苛立ちが増していく
『ヘラヘラしてんじゃないわよ!!』
突然叫んだ私に、アヤは目を丸くした
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