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『―――……っ!!
いい?!アヤ!!いつまでも昔の事なんて引きずらないで!!迷惑!!』
一瞬ゆるんだ腕の力で体を離すと
やっぱり驚いているアヤがいて
『傷ならもう完治したわよ!一人で平気なの!』
『ゆた『じゃあね!私は帰るわ。
アヤみたいな弱虫の面倒見なくて済むと思ったら、せーせーするわ!』
アヤが私をどう思おうと
今の私にはそれしか無かった
いつまでも私の足枷をはめて、自分を責めるアヤを見ていたくない
……違う
私は、アヤの心が欲しかったのかもしれない
なのに…
散々、冷たく突き放してきた私
最低な私には、最低な別れ方がぴったりなのよ
私は、アヤに言いたいだけ暴言を吐き捨てて、背を向けた
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