幸せな時間

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  『ユタちゃーん!!』 『げっ、アヤ!』 平和な下校時間を、コイツのせいで破壊される 『ユタちゃん!ボクの宝物だよ!! ユタちゃんにあげるよ!』 『いらねぇよ!つか早く帰れ!』 『ユタちゃんーーー!!』 私の名前は北条豊(ホウジョウ ユタカ)女 そしてこの情けない男が、南川彩(ミナミカワ アヤ) 名前の付け方がおかしいとは思うけど、生まれた家が違うから仕方がない 『ユタちゃん、何か欲しいモノある?!ジュース!?お菓子!?』 『うるさい!帰れ!私はアンタが今私の目の前から消える事を願う!』 中1のそんなある日 私はそう彩に叫んだ すると彼はその場にピタリとたたずみ それでも私は苛立ちから彼をそこに残し、一人で帰って来た 何故アイツが私に対してこんなにも頭が上がらないか
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