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『アヤッ――…っ!!!!』
このまま落ちたらアヤが危ないと思ったのに
アヤは必死に私を受け止めようと手を広げていた
案の定、私はアヤの上に落ち
アヤは頭を強打した
『ユタちゃん大丈夫?!』
アヤの上に仰向けで覆い被さるように倒れていた私を、アヤは気遣ってくれた
次の瞬間
遥か頭上で鳴った枝木の音が届かなかった私たち
『――っ!!!』
垂直に矢の如く落ちてきた太めの枝木が、アヤに当たる前に
私はアヤを安全な所に突き飛ばした
その代わりに、落ちてくる枝木の真下に入った私の肩を
先端が細く尖った枝木は、容赦なく突き刺した
『いっ…――!!『ユタちゃん!?』
幼いながらに何が起こったか判断したアヤは、すぐに大人を呼びに行ってくれて
そして私は病院へ
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