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アヤはそれが自分のせいだと、自らを追い詰め続けて今に至る
―――――
―――
『もう、こんなの……痛くもないのに』
部屋の壁に掛かっている小さな鏡を見て、私は呟く
最初は宝物を
お小遣いを貰えるようになってからは、それで買った何かをアヤは私にくれる
おかげで私の部屋はアヤのモノばかり
“誕生日にネックレスが欲しいの”
なんてことを言えば
彼は喜んでそれを私にくれる
何度
もういいと断ってもプレゼントをくれるものだから
申し訳ないというよりむしろ
……ウザい
今になっては、今日みたいに冷たく突き放したりしている
だけどその数日後、今日の言葉が現実になるなんて
私は微塵も思っていなかった…―
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