今でも

2/2
前へ
/33ページ
次へ
  アヤはそれが自分のせいだと、自らを追い詰め続けて今に至る ――――― ――― 『もう、こんなの……痛くもないのに』 部屋の壁に掛かっている小さな鏡を見て、私は呟く 最初は宝物を お小遣いを貰えるようになってからは、それで買った何かをアヤは私にくれる おかげで私の部屋はアヤのモノばかり “誕生日にネックレスが欲しいの” なんてことを言えば 彼は喜んでそれを私にくれる 何度 もういいと断ってもプレゼントをくれるものだから 申し訳ないというよりむしろ ……ウザい 今になっては、今日みたいに冷たく突き放したりしている だけどその数日後、今日の言葉が現実になるなんて 私は微塵も思っていなかった…―
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加