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「葵くんには、いろいろお世話になったなぁ///」
「別に、大したことしてねぇって…。
俺だって茜にはいろいろ迷惑かけたし……」
「全然!あれは私が好きで……―――」
「えッ…///」
「え?!///」
「あ…、なんでもねぇ//
……あ、もうこんなトコまで来てたんだな…」
坂を上がった十字路の分かれ道。
俺は左、茜は右に向かうこの別れ道で、繋がっていた手を、指を、離した。
俺は結局、伝えたかったことを自分の中に押し殺した。
言葉にしたら俺にも、茜にも、目頭に浮かんでいる「何か」が零れ落ちそうで…
そして何も言葉を発することなく、二人は背を向けて歩きだした
「――――……茜ッ…!!」
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