13人が本棚に入れています
本棚に追加
時刻は現在夜の22:30分。
俺こと水無瀬雪兎は家の近くのコンビニで来る時まで暇をつぶしている。
今日は退魔士としての仕事が入っている、しかもわざわざ俺を指名してな。
別に俺は指名されるほどの腕はないし、かといって落ちこぼれとか言われているわけでもない。
ただ、名門水無瀬の家にただ一人男なのに妖力が多少強いという変わり種ではあるが・・・
なぜ水無瀬の家では男に妖力がないもしくは少ないかというと、名前から分かる通り水無瀬は水を司る家柄のため陰の気を受け継いでいる。
そのため同じ陰の女性に能力が発現するというわけだ。
んー、まだ時間があるので俺の容姿について説明しておこう。
ん?別に知りたくないって?
まあ、そういうなよ俺も暇なんだ。
俺の容姿は黒ぶちの眼鏡をかけているどこからどう見ても普通の高校生。
髪形は某憂鬱の長門さんだな。
別にカッコイイというわけでもないんだがよく中性的な顔といわれている。
姉さんは眼鏡を取ると綺麗と言ってくれるんだがあいにく俺の視力は両目とも0.01を切っているのであまりはずすことはない。
「雪兎様。お待たせしてしまって申し訳ありません。」
今俺に話しかけてきた黒髪のロングヘアーが良く似合うこの少女は水城志奈(みずきしな)水無瀬の分家の家の少女だ。
一言で言うなら大和撫子、ちなみに志奈は分家一の実力者で妖力に関して言えば俺よりもある。
最初のコメントを投稿しよう!