ふわりと雪舞う夜に狐鳴く

ゆきうさぎとそらきつね

重く感じるのだがなぜか妖力といったものの類は今のところ薄くしか感じられない。

小手先が器用なことで定評のある俺の探知で引っかからないならうちのどんな退魔士を当てても気づかないだろうな・・・

俺の術の専門は基本的にはサーポート、主に結界や探知といっ脇役っぽいことだ。

対する志奈は超火力型の退魔士、俺との相性はかなりいい方だと思う。

ちなみにサポートなら俺は母親にすら勝てるが総合なら惨敗、志奈も火力だけなら現当主の俺の母は超えないまでも姉さんなら軽く超える。

二人揃えば結構強いってことお分かりいただけただろうか？

ちなみに俺は結構珍しい事例なので退魔士の業界では水無瀬の奇術師とか言う不名誉な呼び名で呼ばれている・・・

でも、俺にだって戦うすべはあるんだぜうまく術を使えば中級の下位ぐらいならなんとかってとこだけどな。

妖魔にはランクがあり上から神位、上級、中級、下級。

下級は基本的には人にしか害を加えない程度だが中級はその周りにも被害を及ぼすといった具合だ。

あぁ、そうそう上級には間違っても手を出すなよ？

奴らは天災レベルだからな。

そして神位は名の通り神ぐらいじゃね？っていうバカみたいな強さを持っている。

コレは相手にするとかそういう次元じゃない・・・

でもこいつらはそれを理解しているから絶対に何があっても力を使わない、だから基本こっちもシカトだ。