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「ミユーラ!ミユーラはどこ!!」
空は雲一つ無い快晴。
そんなのどかな時間はこの叫び声でかき消された。
ここはシルバークラスト城の中。この国の中心の場所と言っていいほどのところだ。
「どうかなさいましたか?陛下。」
そんな時、一人の男が声をかけた。
「フレイド!ミユーラはどこ!!あなたミユーラの側近でしょ!!」
フレイド・ディフィレント。この国の王女の側近だ。
黒くて長い髪を後ろで縛っていて鳶色の瞳をしている。
フレイドは申し訳ないような顔をしながら
「申し訳ありません。城に居られないとなると多分城下に行かれてるかと思われます。」
フレイドは簡潔に述べた。それを聞いた女王陛下は、みるみる顔をしかめていった。
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