邱雷光と陸幼節

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陸遜は長刀を持つ邱雷光に言った。 「君の父は私を鍛え、育て、強くしてくれた。そして最後は私を守り死んだ…今こそ君に邱聖光の長刀を返す時が来たんだ」 「…」 邱雷光は黙って陸遜の言葉を聞いていたが、やがて長刀を鞘に戻すと、陸遜に向き直った。 「伯言叔父さん、親父の形見は俺にはまだ荷が重いかも知れないけど…有難く受け取るよ」 邱雷光の言葉に陸遜はニコリと笑顔を浮かべた。
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