33人が本棚に入れています
本棚に追加
「……セン…セ…何で?何でいるの?」
「ここは…病院…お前が倒れたって学校に電話があったから」
あたし…倒れたんだ…
「お前の中学の同級生が救急車を呼んでくれたみたいでな。…もうすぐお姉さんも来ると思うよ」
朝見た笑顔とは違い悲しく不安そうな笑顔。
きっとあたしの事をすごく不安に思っているんだと思う。
そんな顔を見せられては、あたしは罪悪感でいっぱいになった。
「………先生…今日…ゴメンね…」
突然の謝罪に本間は驚いている。
「…さ、佐々木が謝るなんて思ってなかったよ…てゆか、俺が悪いし…こっちがほんとゴメン…佐々木のコト分かってやれなくて…
」
つくづくイイ先生だと思う。
入学早々、こんなに生徒の事を思ってくれる先生が見つかり嬉しく思った。
―ガラガラ―
「…佐々木さん検査結果がわかりました。」
どうやら病院の先生のよう。
白衣に聴診器に薄い髪…間違いない。
「…佐々木はなんで倒れたんですか?」
「…佐々木さんは…記億喪失によくある拒否反応が起こったんだと思われます。」
―――バレた…。
「記憶喪失?!おい!佐々木!どぉゆう事だよ?!」
…最悪…………
「あのね…あたし…記憶喪失になった事…ある…」
`
最初のコメントを投稿しよう!