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―――…朝日が眩しくさす朝。
鏡の前に立ち、慣れないブレザーに身を包む。
ナニコレっ…難しっ…
ブレザーのリボンに悪戦苦闘中。
~15分経過~
「…よしっ出来た」
リボンを結び完全にJkとして出来上がった自分を見て思わずニヤけてしまう。
「多華(タケ)!遅れるよ!」
忙しそうに騒いでいるのは実の姉である沙也(サヤ)。
「…………分かってる。」
「あんたさ、入学式だよ?今日。鏡の前でニヤついてるヒマがあるんなら早く朝ご飯食べちゃって」
沙也は呆れ半分、これから高校生活やっていけるかの不安半分でため息をついた。
「…別に…ニヤついてなんか…」
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