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教室につくとそこには中学生時代と変わらない教室。
あたしはこの落ち着いた雰囲気が好きで中学生時代は、1人で放課後を教室で過ごしたぐらいだ。
……久しぶりの教室…
担任が来るまでの間、クラスの中は新しい友達を作ろうとみんな必死。
…どうせあたしには友達なんて縁の無い話しなのかな…?
そう思ったのもつかの間、
「ねぇ!あたし、吉川甘奈(ヨシカワカンナ)って言うの!友達になってくれませんか?」
いきなりの誘い&敬語とタメ口の混じった言葉に多華は驚き口をポカンと開けまぬけな顔をしている。
「………」
「…もしかして…迷惑だった?
」
「いや!そ、そうゆう訳じゃなくて!………あたし…でイイの?
」
「………何言ってんのー(笑)イイから誘ってるんじゃん(笑)!」
甘奈の言葉に涙が出そうになる。
「ちょ、ちょっと待って!なんで涙目?!あたしが泣かせてるみたいじゃん!」
甘奈の慌てっぷりに笑いが込み上げて来るがここは堪える。
「……あたし、佐々木多華って言います…よ、よろしくね」
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