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「うおっ、髪赤っ!」
遠藤は俺に気付き、髪を超見てる。
「なあ、その髪、地毛!?地毛!?」
「うるせえな、地毛だよ。」
「マジ!?超カッコイイじゃん。」
赤のどこが良いんだよ。おかげで毎日不良に絡まれるわ。
「名前なんての?友達なろうぜ!」
「……俺は柏木亮介。殴られたくなきゃさっさと消えろ。」
殴るという言葉を聞いた他の奴らは俺から距離をとり、冷たい視線を送る。しかし、遠藤だけは違った。
むしろ近づいてきた。
「むやみにケンカしたら駄目だろうよ。人を守る為にするなら許すけどよ~。てか、ちなみに俺格闘技さ、一通り習ってたから強いよ。」
その時俺の頭の中に、朝に出会ったあの女の子が浮かんだ。
そうだよな。俺はケンカしにここに来た訳じゃねえもんな。
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