始まり

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「え……?」 女の子は戸惑っていた。 しかし引き下がるわけにはいかない! 「お願いします……遅刻だけは嫌なんです………。」 ひたすら頭を下げた。 「あの、そんなに頭下げなくても良いから!」 女の子は優しく言ってくれる。 ということは…! 「では、道を教えてくれるんですか?!」 「うん。助けてくれたお礼だよ。」 「ありがとうございます!!!」 近所迷惑なぐらいの声でお礼を言った。 「ちょっ!声大きいよ!それと顔上げてよ!」 女の子は恥ずかしそうに顔を赤らめながらオロオロとしている。 周りからすれば女の子が俺を謝らせるように見えるのだろう。 しかしそんなことは感激していた俺には気付かない。 神は……ここにいたんだ………! 目から汗が出て来た。
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