とりあえず、当たれば良い

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中東 某所 市街地 地域性特有の土壁の建物が建ち並び、住民は毎日米軍と武装勢力に生活水準に一連の不安と不満を抱いて毎日の生活を営んでいる 中東特有のカラッと晴れた天気に、雲が少なく陽射しが強い 風が吹くと砂ぼこりが舞い、モノのあらゆる所へ砂が入ってくる そんな街中で、とあるマンションの部屋で三脚に固定されゴツい対物レンズの付いたカメラを構える女性と、その後ろに拳銃を分解整備してる男性が居た 部屋には家具類は何もなく、床に寝袋とキャンプ用調理器具や食べ終えた缶詰め等が床に置いてあった 「いつも思うんだけどさ」 「なんだい?」 「アレ有るなら、私達要らなくない?」 「アレ?」 「ほら、無人ラジコン偵察機だっけ?映画みたいな名前の奴が有ったじゃん?」 「あぁ、UAVのプレデターね」 「そうそう、そんな感じの奴」 女性はタクティカルパーカー(TAN)を着て、カーキ色のチノパンを履きアサルトブーツを履いていた 頭にはサングラスが有り、今はかけていない 手は、カメラのシャッターボタンに望遠レンズのピント調整に伸びている 男性は、黒いTシャツに青いジーンズを履いてスニーカーだった 床に布を敷き、米軍でも制式使用になっているM92Fを分解し、油をひいていた ,
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