若気の至りの巻

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出会いはナンパ 夫=24 私=18 小学生で考えたら 夫=小6 私=小1 ピカピカのランドセルとグダグダなランドセル 第一印象 一番嫌いなタイプ 絵に描いた様なチンピラ 白のチョッカーにアイパー、そり込み (今じゃ皆無) 昭和を代表する出で立ちだった そんでもってトークが古い 『俺、何の仕事してるか解る?』 心の中で (もうちょっとマシなトーク無いの) とか思いつつ 『トラックの運ちゃんでしょ?』 と、答えてみた 『え~何で解るの?』 と、言う奴… だいたい、このファッション&外見からしてチンピラかトラック運転手しか無いでしょ それで『仕事』って言ってきた所でカタギしか無い 単純な質問 居なくなったと思ったら、缶コーヒーを持って再登場 元々コーヒー飲まない私 差し出すや否や 『あたしコーヒー嫌いなんだよね』 と、あからさまに拒絶オーラを発してみた そしたら 『ゴメン』 と走って行き、別なのを買って戻って来た ちなみに、今だから解るがコイツって、誰かに会うと必ず飲み物を調達してご馳走する これはコイツだけでは無く、コイツのファミリー特有の事だと後に知った 話は横道に反れたが 私の理想のタイプは可愛い人 ジャニーズ系が大好きだから年下が好み 今まで恋した人は、だいたいが年下あるいは童顔で頼りなく感じるけど実は男っぽくて、守ってくれる人ばかりだった…かな それが、見るからにチンピラ風で間違い無く年上 ビーバップまっしぐらな風貌なのに私のワガママに振り回されるって実は気弱 どこにもプラス得点は感じられない しかし、ここで人生の岐路 翌日のお誘いを了承してしまった 理由は単に 『暇』 だったんだけど 結局、翌日の夕方にここで待ち合わせする約束をしてしまった
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