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ごめんなさい、作者さん。
やっぱり僕には、大切な読者さんに嘘をつくことなんてできそうもありません。
現在の体調は絶好調。
痛みもなければ痒みもなし。
考えてみればそりゃそうですよね。
僕は"死ぬのではなく消える"んですから。
次のページに、ビバルディはもういない。
たったそれだけのことなんです。
突然やってくる終焉。
厚かましいお願いかもしれません。
だけどどうか僕を────
──へへっ、やっぱりやめておきます。
読了の後にどうあるかを願うなんて、キャラクターのすることじゃありませんよね。
ただ、後味を悪くするのも忍びないので。
「へへっ」
僕は笑っておきます。
笑って手を振ります。
読者さん。
こんな僕に最後まで付き合ってくださり、ありがとうございます。
さようなら。
いつかまた会えるときがくるのを願っています。
Fin
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