14人が本棚に入れています
本棚に追加
/28ページ
会社終了時刻まで、残り三十分といったところ。
この時間が――…もどかしい。
早く過ぎて欲しいのに。
白兎に“私も逢いたい”って返事したいのに。
一分、一分がすごく長く感じられる。
仕事なんて……勿論手につく筈がない。
――…白兎。
彼の事ばかり頭に浮かべる。
可愛らしい笑顔
色気のある声色
ふわふわと揺れる、柔らかそうな毛髪
身につけてる香水の香――…
彼の全てが愛おしい。
最初のコメントを投稿しよう!