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◇◆◇
【Club・Marvelous】
そう掲げられた店の前に、私はいる。
ドアに手を伸ばすとゆっくりとその扉を開けた。
「「「「いらっしゃいませー」」」」
扉の向こうから賑やかな音楽と共に、私を招き入れるたくさんの声。
そろりと顔を覗かせると、私の目に愛しい人の姿が目に入った。
彼も私に気づいたのだろう、顔をパアッと輝かせてこちらに駆け寄って来る。
「ありす!! 待ってたよ!」
そう嬉しそうな笑顔を向けられると、私までも嬉しくなる。
やっぱり白兎は可愛い。
白兎に連れられボックステーブルに座る。
「ありす、何飲む?」
「んー……。最初はビールでも飲もうかなあ。白兎は?」
「じゃあ、俺も同じヤツー」
そう無邪気に話す白兎。
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