ありす

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      「それに、白兎だって本当はありすちゃんの席に戻りたいって思ってるだろうしね!」     「そう……かな」     「そうだよ! だってさー。白兎の奴、プライベートではいつもありすちゃんの事ばっかり話すんだぜ?」     「……えッ? ホント!?」     「ホントホント! 俺、白兎とは結構仲良いからさ。プライベートの事とかよく二人で話すのよ」     その千莎君の言葉で、私の心はじわりと熱くなる。        ――…嬉しい。   白兎がプライベートの時まで私の話をしてくれるなんて……。   そう考えると自然と顔が綻ぶ。       「だからさ、俺は白兎とありすちゃんを応援してるよ? あいつの客、結構我が儘な子が多くてね……。見てるこっちが可哀相になるよ」     「へ、へえー……」     「まあでも、俺達はもてなす側だからね。いくら白兎がありすちゃんの所に居たくても……仕事だから仕方ないんだけどね」    
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