携帯小説 前編

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「……オデも小僧の様に素直に夢を言っていた時期もあった」 じゃあ。じゃあ! 「けどな、書籍化はゴールじゃないひ」 「じゃあなんなんだよ!」 「本気で作家になりたい奴にとってはな、そこで初めてスタートラインなんだひ」 「いいよそんなの!俺は!俺は書籍化しなきゃ!」 舞が見てくんないんだよ!戻って来ないんだよ! 「……書籍化を決めるのは何だ小僧?」 「読者と会社だろ!!」 「違う、人間だ」 人間が関わっている限り、絶対は無いんだ。 理屈ぽい奴の言葉。そんなの、俺の心に届かない。 「なんなんだよ!なんなんだよ!俺、頑張ったんだよ!?」  
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