クソ小説

10/16
前へ
/219ページ
次へ
「お、俺が1番いいと思ったんだよ!」 「そう…っていうか初めのドックワアン!!って何?」 「爆発した音に決まってんだろ!」 「火薬や爆弾の爆発音、生で聞いた事あるの?」 「ある訳ねえだろ!」 彼女は携帯の画面を僕に見せ、内容の一文を指差した。 「それにここ誤字。ここも。なにこの『腸怖い』って。どんだけ怖い腸なの」 ムカつく!イライラしてきた! 「偉そうな事ばっか言うなよ!改行とか句読点とかよりもさ、もっと物語の感想とかあるだろ!」 「どこに面白さを見出せばいいの?って感じ。人物の名前も覚えにくいし」 「はあ?」 「ウィルスゲームっていう大会?みたいなのが開かれてんでしょ?」 みたいなのって無性にムカつく。 「…そうだよ」 「ルールが文中にまだ無いんだけど、ルールは?」 「ルールはな、主催の奴から参加者に配られたウィルスで殺し合うんだよ」 「どんなウィルス?」 「殺人ウィルスだよ」 「何で死ぬの?どうやって相手に投与するの?」 うるせえな、こいつ。  
/219ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10753人が本棚に入れています
本棚に追加