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「えっと、ウィルスだから…死んで…注射器で相手にブスって」
「どうやって?っていうか感染症で死んじゃうよ。そんなに簡単に人殺していいの?目的は?」
「あー!るっせえな!いいだろ何だって!めんどくせえ!」
俺はそう言って、舞から携帯を奪った。
彼女は前髪を揺らし、ストローをくわえながら悲しそうな瞳を向ける。
「…感想聞きたいっていうから言ったんじゃん」
「そうだけど、せっかく俺が一生懸命書いたのに、悪口ばっかじゃんか!」
「悪口じゃないよ、批評だよ」
「一緒だろどっちも!」
「違うよ、悪口は中傷だけど批評は作品の成長を願って…」
「もういい!」
そっと囁(ささや)くように喋る舞の言葉を、俺はイラ立ちでさえぎった。
中傷?批評?成長?
舞の言葉はマジ意味不明なんだよ。
「っきしょう…」
こんなはずじゃなかったのに。
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