クソ小説

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「はい!出会いました!」 「わっち!」 舞は突然、ガシッと俺の肩を掴んだ。 「付き合いました!」 次に俺の頬をムニってつまむ。 「なにふんだよ!」 「そして2人は幸せになりました!」 そっと、俺の頬に触れる舞。冷たい手の平…。 「つまんないでしょ?そんな恋愛物語…」 「…そうか?」 そんな事ないって、言いたかった。 舞は図書室に置かれた無数の本を眺める。 「古代のギリシャ神話ですら、ほとんどが神のゴシップよ」 神のゴシップ…。 「そのぐらい、人は人の不幸が好きなの」 舞の言葉は時々、俺の心に印象的な言葉を残す。 「だからいいと思う。ウィルスゲームの三角関係」 「お、おう。ありがとな」 けど、そこでチャイムが鳴った。 「あっ」  
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