クソ小説

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「じゃあ、また明日ここで…」 俺と舞のテンションが一気に下がる。 「うん…」 舞は1こ上の先輩なんだ。 この図書室で知り合って、付き合って。 そしてここでしか会わないのが、俺たちの当たり前だった。 いつもの様に、俺が先に図書室を出る。 一緒にここを出たら付き合ってるのがバレるから、それは恥ずかしいから、っていう理由は俺も同じだった。 昼休みの図書室で会う40分間。 それが、俺たちの付き合いを確認できる時間なんだ。 俺の名前は村上 圭吾。 文学が苦手。 彼女の名前は斉藤 舞。 携帯小説を認めていない。 これは、そんな2人が書籍化を目指す物語。  
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