クソ小説

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絶句ってこの事だろ。 言葉が出なかった。頭が真っ白になった。 彼女の白い首にかかった黒い毛先だけが印象的に映る。 「もうね、文学を地面に叩きつけてツバを吐くほど酷い。物書き、向いてないと思う」 「……かーらーの?」 「いや、向いて無いと思う」 彼女はハッキリと断言した。 「……んでだよ!何で!どこが面白く無いんだよ!」 「いや、ちがくて……」 「ウィルスゲームだぜ!?殺人ウィルスで殺し合うんだぜ!?マジヤバイだろ!?」 俺は携帯小説サイトのG☆キングスタにクリエイター登録をして、このウィルスゲームを公開させたんだ。 ニュース機能で告知して、いよいよクランクアップ! あれ?クランクイン?まあどっちでもいいや。 それが今朝。もう興奮してなかなか眠れなかった。 ずっと公開するかしないか葛藤して、挙句いつの間にか寝ててさ、朝起きて慌てて公開したんだ。 とにかく超新星クリエイターのスニッカーズが、いよいよ始動したんだ。 なのに。 「面白いとか面白くないとかの次元じゃなくて、何ていうか文章力の問題だと思う」  
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