1.これはショーですか?

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「………ナンデスカアレハ?」 呆れたように呟くが、既に周りには殆ど人がいない。 居るのは子供が1人。 その子供もあたふたしている。 (ってか…あの幼女、俺よりもコスプレ連中に近いぞ!?) まぁ、只のショーだろうが… そう思った次の瞬間、目に映ったのは筒。 …花火でも打ち上げる気か? そんなことを思いつつ見ていると ドォン! 「ッ!何だ?グレネードランチャーか!?」 正直アレが銃器とは思えないが、『非常識が常識となる』事は割と良くあることである。 (っつー事はアイツら、テロリストか…?) そう思いつつ、逃げる準備をしていると、 ・・・・・・・・・・・・・・ その少女とテロリストの目線が ・・・ 合った。 「ナんだ、つまらん… オイお前等!ソこのガキ見セしめにしてやれ!」 「イーッ!」 ショッ〇ーかい。 そうツッコむよりも、 (マズい) そう思った。 戦闘員が少女に迫る。 (自分自身ならまだ良い。 まだ「理解できる」。) 子供に迫る戦闘員に向かって全力疾走する。 (だが、あの子供を巻き込むことだけは─) (─俺みたいな『闇』を見させることだけは─) 「YESロォリィィィィタァァァァNoォォォォタッチィィィィィィ!」 (─死んでも受け入れられるかよ!) その戦闘員に向けて、全力でドロップキックをかます。 「イーッ!?」 良い具合に吹っ飛ぶ戦闘員A。 その姿を見ながら、 「大丈夫か?」 「うん…」 「そうか、ならお母さんのところへ行きな。 コイツはお兄ちゃんがどうにかするからさ」 「…うん! 気をつけてねお兄ちゃん!」 駆けだしていく子供の背中を見つつ、ブラッククロス(?)に叫ぶ! 「このロリコンどもがぁ! 見せてやるよ、超一流のロリコンってヤツを!」
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