ピロートーク

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ピロートーク

ベッドで男が囁く。 「俺の人生を小説にしたら、絶対に面白いものができるな。」 聴いてる女がコメント。 「じゃあ、アナタのご学友の作家さんに書いてもらったら?」 すると、男。 「いや、それは絶対俺自身で書く。」 ちょっと考えて、女。 「ねえ、その小説に私も出てくるのかな…」 すると、男。 「勿論。3巻目くらいかな。」 すかさず、女。 「あ、じゃあ、匿名ってことでヨロシク。」 すかさず、男。 「当たり前だろ!」 そして夜は更けていく。 男は深い眠りに誘われ、女は浅い眠りへ誘われる。
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