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私は“ゆめをみた”
真っ暗で先が見えない背景。
誰かが泣いていた。
私はその寂しげな背中を見つめることしか出来ない。
足を一歩踏み出せばいいのに
手を前に伸ばせばいいのに
ただ、それだけ。
―――私は、後悔しかしたことがない。
だから後悔するくらいなら、もう誰とも関わらない。誰も傷つかせない。…これを誰かは“偽善者”“思い上がり”“イタイ子”などとレッテルを張り付けるかもしれない。
だけど、口先の名誉より心の在り方を
―――私は、優先したい。
ねぇ朱月さん。教えて?
―――――貴方は、なぜ苦しい顔をしたの?
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