CODE:∬(2) 秩序=校則

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(…キョウちゃんと、一緒にいられなくなるのかな…? そうだったら、私入水を…) 「凛香、気持ちは分かるが、早まるな。それで悲しむのはみんなだと思うぞ?」 「えっ…あ、うん。そうだよね! (前向き前向き! カレンなんかに、負けない!)」 とうとう呼び捨てか。皆が読心術を会得していれば、話さずにすむんだがな…世の中上手くはいかない。 「………はぁ。(あの理事長…セナ君をたぶらかしたり、胸で惑わしたりしないかなぁ…そりゃ、私だって幼いですけど、少しぐらい…)」 「………自己規制だ」 「??? どうしたんですか、先輩?」 理事長の淫らな攻撃があるかはともかく、プライベートまで突っ込めん。春美も女子なのだな。 「いや、何でもない。っと…セナのマンションが見えてきたぞ、あれだ!」 無闇に心を詠むのは好かない。金輪際、何かがある時まで詠まんぞ。 前では待ち疲れの麗佳がいる。セナの姿を見た瞬間、広明にニーキック。 「ごはぁ!」 「お・そ・い・の・よ・!!! どれだけ待たす気?!」 罵倒されるも、反応なし。当の広明は、痛さで転げ回っていた。 「磁力電車じゃ、君の戦闘機にはかなわないよ。遅れるのは当たり前だ」 「ん…言われてみればそうね」 「気付いてなかったの…?! 感覚が薄いというか、金銭感覚がないとか…レイちゃん凄いね」 「え…ええ、セナに言われたら…いやいや、当たり前よ! (金銭感覚はある方だと思うけど…)」 嘘を見るというのも…辛いときがあるな。苦し紛れに笑う麗佳が、何故か悲しい。そう思うのは、恐らく僕だけだろう… 「それより…一体、何があったのだ?」 「そ…そうだよね…僕、気になる…」 麗佳は情報を構築した後で、言葉を発した。
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