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「偽者は顔まで変えても、その人にはなれない。多分、文章か何かで見て、そのままの姿で来てしまったんだ」
「文章のままの表現…兄ちゃんは金持ちだから、宝石…僕は天才だから、ノートが沢山…極端だね…」
しかし…気づかないものなのか? こんなに、共通点がないというのに。
「顔まで変えているとなると…写真やプロフィールを持っている可能性があるな。…ここまで、完璧じゃない変装は見たことがない」
「個人情報がある場所と言えば…どこだったか?」
将希と凛香は困惑。春美が堂々と宣言。
「もちろん…私と先輩が所属しています、『CIA』です! …機密ですから、言わないでくださいね」
フレームをいじりながら、静かなる怒りを宿らせた。口の制御が外れ、一気に放散。
「春美…その前に言うなバカタレ!前提を壊してどうする!よいか?CIAたるもの情報を無闇に流すとどうなるのか解っているのか?そもそもお前はメイド服で来るという卑猥な事をしているせいでモラルが問われている!所長の趣味であるという事も否定はできんが!何故メイド服という所謂萌系を着てくる?!趣味を仕事場まで持ってくるな!まだ言いたいことはある!あとは…(長過ぎるため、以下略)…だ! 分かったか…! ゼーゼー…!」
シュンとする春美に、(前よりは軽い)説教を終えた。誰か、酸素マスクを…マシンガンばりに、言葉を言い過ぎた…!
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