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高校2年生の紗枝は退屈していた。 毎日毎日、同じ事の繰り返し。 学校とか仕事とか、何が楽しいのか疑問だった。 学校帰りに通るいつもの道。 今日も紗枝は歩いている。 と、目の前に、苦しそうに胸を押さえてうずくまる男の子がいた。 紗枝は放っておいてはいけない気がして、男の子のところに駆け寄った。 「ねえ、ちょっと、大丈夫?」 男の子は、「大丈夫…」と言いながらまだ辛そうな表情だった。 「大丈夫じゃないじゃん!」 紗枝は男の子を背負うと、病院へと急いだ。
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