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悶々と考えていると、いきなり雨がやんだ。
てか、私のいるところだけ雨がやんだ?
不思議に思い顔をあげたら、かっこいい男の人が微笑みながら傘をかざしてくれていた。
「どうしたの??」
ほどよく低い、心地好い声で男の人は尋ねた。
私は、男の人に見惚れて返事できなかった。
かっこいい.......
しかも、優しい......
今まで経験したことがないくらいに、心臓が動いていた。
「どうしたの??大丈夫??」
もう一度、聞かれる。
返事、しなきゃ......
「大丈夫です!!
ありがとうございます!!」
恥ずかしくて、心臓の高鳴りを隠すようにまくし立てるような勢いでしゃべった。
男の人は、少し笑った後
「なんで、雨の中、傘もささずに立ってたの?」
と聞いてきた。
何て答えよう.......?
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